発達障害に関する視点
<発達障害に対する視点>
下記の文章は、『発達障害白書2016年版』からの引用です。
今の日本の子どもを取り巻く環境・・・・
「一見自由度が高いが許容度が小さく、均一化した行動が要求されることがすくなくなく、状況理解が不良な子どもは、その場における適切な行動がわからず、結果として問題を表面化させてしまうことがある。
50年前であれば問題が表面化しなかったかもしれない発達障害児を事例化させていることも推測される。」
50年前、私がちょうど小学校1年のときです。そのときは、“発達障害”ということは全く知りませんでした。小学生だからではなく、親も、たぶん先生も知らなかったと思います。
私たち中学を卒業するとき、中学で就職していく子も何人かいました。たぶん今はほとんどいないのだと思います。そういう意味でも、均一化した行動が要求されているのだと思います。
一方、これは発達障害の方からの視点です。これはなかなか興味深いです。
下記の文章は、『アスペルガー流人間関係』の一節です。
「定型発達症症候群」(Neurotypical syndrome)は神経学的な障害であり、社会の問題に対して没頭、優越性への幻想、周囲との適合への固執という特徴をもつ。定型発達者(NT)は、自分の経験する世界が唯一ものもしくは唯一正しいものであるとみなす傾向がある。NTはひとりでいることに困難をもつ。NTは、さして重要に思えないような他人の差異に対してしばしば非寛容である。NTは集団になると、社会性および行動において硬直し、集団アイデンティティを保持する手段が機能不全で、破壊的になり、信じがたい儀式の遂行に執着することがよくある。NTは率直なコミュニケーションを苦手とし、自閉症スペクトラムの人と比べてうその出現率が高い。」
定型発達者は、一度、自分たちの行動を見直してみるのもいいかもしれません。